結婚指輪のエピソードその３＜彼のお祖母様から譲り受けて＞

結婚指輪は？

彼からプロポーズに婚約指輪を頂いてから３か月、結婚式の話はしていても、結婚指輪の話が出ないので、私から

 

「結婚指輪どうする？」

 

と聞いてみました。
すると彼が

 

「結婚指輪はもう用意できてるから」

 

と言うのです。

 

そもそも彼がそんなに指輪に詳しいわけでも興味があるわけでもないことを知っていたので、なんでそんなことを言うのかさっぱりわかりませんでした。
婚約指輪はサプライズでいただいてしまったので、結婚指輪は自分で選んでみたかったし、なぜ勝手に結婚指輪を用意してしまうのか、驚いてしまいました。

 

そこで、見せてほしいと言うと、いま、手元にないと言うのです。

 

彼のおばあさんからのプレゼント…

詳しく話を聞いてみると、何でも、彼が生まれた時に彼のお母さんが、同居していたおばあさん（お父さんのお母さんなので、彼の母にとっては姑ですね）から孫のために、といって結婚指輪を譲り受けていたそうなのです。

 

うちの家系ではそういったことが無かったですし、「代々伝わる指輪」というのに、歴史の重みを感じて、少し感動してしまいました。

 

また、彼の人に認められているんだということかな、と思い嬉しくなってしまいました。

 

結婚式で指輪の交換を行う時にその指輪を使うということだったので、式の前に見せてもらうことができました。

 

やはり少し古いデザインのものでしたが、小さなダイヤがきらめいていいて、大切にしてくれていたんだ、とこみ上げるものがありました。
おばあちゃんやお義母さんの優しさが感じられるすてきな指輪でした。

 

結婚式の当日もその結婚指輪で指輪の交換を行い、全て滞りなく終わらせました。

 

リフォームで可愛らしい指輪に

それからしばらくしてから、私はその指輪を持って宝石店に行きました。

 

彼やお義母さんが、リフォームして、今っぽい指輪にしたら？と言ってくれたのです。

 

私も、最初はやっぱり自分の好きなデザインの結婚指輪が欲しい…と思っていたのだけど、やはりおばあちゃんの指輪を譲り受けると聞いてからは、言えなかったのです。

 

彼は、私の言葉を覚えていてくれたんだ・・・

 

とこの時も本当に驚きました。

 

リフォームのおかげで、可愛らしいリングになって、本当に私の物という感覚が出て、嬉しかったです。

 

おばあちゃんに見せるのはドキドキでしたが、おばあちゃんも喜んでくれました！